【雪風流・空想小説】奉仕の宿・5日目・最終日 修了試験 中間報告 |
2013/08/17(Sat)
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前回 奉仕の宿・5日目・最終日 修了試験② ひとり遊び
部屋に戻り、携帯電話をかける。 「奈津美さん、ここで一度皆さんの採点を見ておきたいと思います。すみれさんと一緒に私のところへ来ていただけます」 「かしこまりましたAO様。早速2人で伺います」 コンコン。 ドアがノックされた。 「どうぞ」 「失礼いたします、AO様。これまでの採点ができましたので、ご報告に上がりました」 「ありがとう。お2人とも、こちらにおかけください」 「ありがとうございます。では、コーヒーでも入れますか」 さすがに、奈津美は良く気づく。 「それでは、お願いしましょうか、奈津美さん」 「かしこまりました」 早速、部屋の片隅に置いてあるコーヒーセットを手早く用意すると、トレーに載せて席に置いてくれる。 「失礼いたします」 脇から少しかがみ腰で、コーヒーカップが目の前に差し出される。 テーブルに置くと、カップの位置、スプーンの位置を補正すべく、カップを乗せた皿を軽く回す。 「どうぞ、お召し上がりください」 脇に置かれたシュガーを少し入れ、スプーンで軽く混ぜる。 そこに、少量のコーヒーフレッシュを加える。 「コーヒーフレッシュって、濃い感じがしますね」 「なんか、想像してしまいます…」 「すみれさんは、即、結びつけますね~」 「いえ、そういう意味では…」 「まあ、結構です。奈津美さんも、こちらに座って、採点状況を教えてください」 「はい。失礼いたします」 トレーを置いてから、採点を記載した紙ばさみを持って、私の前に座る。 「それでは、最初の浴室の採点から、お願いいたします」 「かしこまりました。最初の浴室の採点は…」 奈津美が、先ず個人の点数を述べてから、端的に、良し悪しの具体的な点について触れる。 次いで、朝食のおもてなしの採点は、すみれから報告された。 指示しておいた、一美の放尿姿も+@、加点されている。 次いで、ひとり遊びの採点。 まだ、2人の間の点数調整ができていないので、それぞれから報告してもらった。 「概要は分かりました。全員、合格ラインは全種目達成と言うことでよろしいですね」 「はい、大丈夫です」 奈津美が自信ありげに、即答する。 「ひとますは、良かった」 「11時からの緊縛責めは、どんな内容で参りますか」 「そうですね。単に縛られるだけではだめですから、相互に2~3種類の縛りを交互にしてもらいましょう」 すかさず、すみれが質問してくる。 「研修生は5名ですので、1名空いてしまいますが」 「そこは、研修生に縛り役をしてもらい、奈津美さんとすみれさんが、交互に縄を受けていただくしかありませんね」 「それでは、採点が、中途半端になりそうです」 「それは、採点者が縄に感じてしまうからですか?特に、アスカさんですか?」 「まあ…、そんな…」 すみれは、パッと赤面する。 「まあ、良いでしょう。止むを得ませんね、洋子女将にお話しして、アスカさんに出ていただきましょう」 「かしこまりました、早速お手配いさせていただきます」 奈津美が淡々と答える。 「それでは、お願いいたします」 奈津美は席を立つと、携帯で洋子女将に連絡を入れた。 奈津美は、頻りにうなずき、そして深々と礼をした。 よし、大丈夫だな。 「あと20分ほどで、11時になります。私共は、先に試験場に向かいたいと思います」 「わかりました。お願いいたします」 奈津美とすみれが立ち上がり、一礼して部屋を出て行った。 さて、私も一服したら、会場に向かうこととしよう。 <続く> |
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