セーラー服
コスプレの王道と言えば、何と言ってもセーラー服。
私も、セーラー服は好きなコスプレの一つでもある。
最近のホテルやクラブなので貸し出してくれるセーラー服(他のコスプレもそうだが)は、ドンキなどで販売している「なんちゃって」ばかり。
実際に、洋服店、百貨店などで販売している本物を使用している店舗はごく限られる。
子女がいらっしゃる方にはご理解いただけるが、新品も高価であるし、アダルトショップで販売されている本物も、学校により価格が異なる。
やむなく「なんちゃって」を拝借して、雰囲気だけでも、ということはあろう。
【MYさん】
最初の登場は、もう10年以上前に伺ったSMクラブ。
なので写真は、そのクラブで公開していたフォトですので、私の縛りではありません。
あらかじめ、ご容赦ください。
私は、このクラブで、初めて「新人さんの教育係」を務めさせていただきました。
だいたい6~7名のSM初体験をに立ち会うことができた。
こちらのクラブは、これまでSMに興味があっても、経験が全くない女性を集めていた。
ましてや、SMで使われる用語、たとえば「緊縛」、「隷嬢」などという言葉も、普段使わないものであり、ドッキリしていた顔を懐かしく思い出す。
記憶がだいぶ昔のことなので、一部不鮮明であるが、当時を思い出してみたい。

ある日、クラブの店長さんからメールが届いた。
このクラブの店長さんは、実はS女であり、一緒にホテルへは行けないという。
その内容は、まったく未経験の23歳。お勤めしながら各種学校に行っている女性の初めての体験を、ぜひいろいろ含めて教えてあげてほしい、とのこと。
小柄な普通体型、すでに処女は卒業しているとのことだが、S○Xの経験も多い方ではないらしい。
事務所から、ホテルの入り方、プレイの一連の流れ、プレイとし、しても良いこと、避けなくてはならないことなど、色々なことを教えてあげてほしい、とのことだった。
数日後、約束した時間にクラブを訪ね、写真を見せてもらうとともに、改めて「お願いします」と懇願された。
依頼を受けて悪い気はしないが、「本当に私でよいのか?」という一抹の不安を述べると、店長さん曰く。
「雪風さんなら、大丈夫です。何度かご利用いただいて、お人柄は、十分に承知しております」とのこと。
だいぶ見込まれたものだと、苦笑してしまった。
「それでは、お受けいたしましょう」と言うことで、早速、出かける準備に入る。
「MYさん、こちらに」
店長さんに呼ばれた、今日の生徒さんは、奥の控室から出てきた。
「こちらが、今日、いろいろ教えていただける雪風さんです」
「初めまして、MYです。よろしくお願いします」
私からも挨拶を返す。
「こんばんわ、はじめまして。雪風です。私も、お教えすることは初めてなので、至らないかもしれませんが、よろしくお願いします」
「しっかりと、雪風さんから、色々教えてもらってください」
「はい。よろしくお願いいたします」
MYさんは、すでにアイテム類はバックに用意していた。
「店長さん、今日も制服をお借りしていってよろしいですか」
「はい。そうおっしゃると思いまして、IKの百貨店で、本物を買ってきていますので、ぜひ、使ってみてください」
「ありがとうございます。以前お願いした、私の拘りにお応えいただき、ありがとうございます」
「今お持ちします。喜んでいただけると嬉しいのですが」
そういうと、店長さんは席を立ち、奥から夏物と冬物のセーラー服を持ってきた。
「今日はどちらにいたしますか」
「そうですね。プレイをしていると、きっと上気して体が熱くなるので、夏物をお願いします」
「はい。では、MYさん、これを袋に入れて持って行ってください」
「はい。わかりました」
「では、表で待っていていただけますか」
「わかりました。この建物の前にいます」
このクラブは、女性と一緒に事務所をを出ることをしない。
ホテルから呼び出すか、または建物の外で待機して、一緒に出掛けることとなる。
先にマンションのエレベータに乗り、1Fから道路に出て、時間をつぶす。
数分後、MYさんが、アイテムを入れたバックと、セーラー服を入れた袋を持って現れた。
ホテルまでは、500mくらい離れていたので、ゆっくりと歩きながら、色々なことを尋ねた。
以前からSMに対しての興味は持っていたが、体験はしたことがない。
今は、心臓が張り裂けんばかりにドキドキしている、とのことだった。
SMの話のみには特化せず、色々な話題に話を振り向けて、ホテルへの道を進んだ。
実際のプレイの内容は、記憶が薄くなっているが、確か、セーラー服を着せた上から、後手縛り。
そして、スカートを持ち上げて、パンティを鑑賞したり、内股をさすって、感じてきたところで、パンティの中へローターを入れて、表情を楽しむなど、ソフトSMそのものを楽しませていただいた。
バイブ、鞭などは、無理に使わなかったように思う。
どちらかと言えば、快楽責め、の部類になるだろう。
当然、ホテルの入り方、パスのセット、プレイ後の後片付けなど、一連の流れの中で、とにかくスマートにスピード感を持って、そして笑顔で対応することを伝えた。
特に、スカートを捲り上げたときの、「あっ」という驚きの声、そして感じる声を出し惜しむように、我慢する姿は、何とも印象的だった。
「今度は、バストを触りますよ」
「は、はい」
MYさんの身体をなでるように触りつつ、ブラジャーの仲間で手を忍び込ませる。
「乳首が、いやらしく勃ってきたね」
「…」
「返事がありませんね」
「は、はい…」
どうしても、無言になるので、次に何をするのかを伝えながら、反応を楽しむ。
「今度は、おっぱいにキスしますよ」
「は、はい」
「どうぞ、とか言えますか」
「は、はい。ど、どうぞ」
緊張感がなせる業。
まだまだ、磨きをかけなくてはならないなと思う。

その後、MYさんとは、お会いできなかったが、クラブが閉店するまで、在籍していたようである。
今は、どのようにされているか、時折、思い出している。
(MYさん・おわり)