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【雪風流・空想小説】奉仕の宿・5日目・最終日 修了試験 緊縛技能1
2013/09/23(Mon)
 ご無沙汰しました、雪風です。
 空想小説「奉仕の宿」再開いたします。
 更新が多少遅れ気味ですが、頑張りますので、よろしくお願い致します。

 前回  奉仕の宿・5日目・最終日 修了試験 中間報告

 6階の試験場には、まだ研修生は到着していない。
 ドアを開けると、会議テーブル1本ずつ、3列並べられていた。
 テーブルの上には、もちろん麻縄と色とりどりの綿ロープが、それぞれの小篭の中に入っている。
 一番手前のテープ目においてある小篭から、麻縄を取り出し、そしてばらしてみる。
 そして、2本取りにして、手の上を滑らせてみる。
「これなら良いだろう。新しすぎず、古すぎず、また蝋なども受けていないから、感じが良い」
「これは、どちらで手に入れられるのですか」
 奈津美が尋ねる。
「麻縄は、やはり手作りができないといけません。煮る、干す、加える、そして一つ一つがオリジナルとなる、と言い出すと大変ですね」
「やはり、ショップですか」
「ええ。ただ、Y風流では、ちょっとした工夫が必要なので、結局いつもの工房から直輸入ですね」
「その工夫とは」
「それを明かさないから、Y風流なんですよ。昔、いろいろと試しましてね~。中でも蜂蜜はよかったのですが、それよりも良いものを見つけましてね」
「それは・・・」
「びっくりなさいますから、申し上げません。ご想像にお任せします。ふふふ」
「意味深な、AO様ですね~」
「たまには良いでしょう。さあ、研修生が来るまでに、外見だけでもチェックをしておきましょう」
「はい」
 私と奈津美、すみれの3名で、これから試験に使う麻縄、そして綿ロープの点検を進める。
「そちらはどうですか」
「ちょっと、若い感じのものが混ざっていますね」
「では、ひとまず外しておいてください。試験に使うものは、最高の点が出せるものを用意しておかなくてはなりません」
「???」
 奈津美とすみれが、一瞬、きょとんとした。
「最高の点数が出せるものを用意して、点数が出せないようでは、使いこなせていない、という評価になるじゃないですか」
「AO様は、全員が良い点を取れるようにと」
「そうですよ。きちんとしたアイテム、それを使えば、最高の時間を主にさし上げられる。当然、さあ河野アイテムは、本来、隷嬢が用意すべきなのですが、ね」
「わかりました」
「残りを早く、点検して、少しでも若いものがあれば、それは別のものと取り換えてください」
「はい」
 いつにしても、この二人の返事は良い。

「全部見ましたね」
「はい」
「やはり、何本か取り替えたほうが良いものがあります」
「そうですか。止むを得ませんね。私の部屋から、必要本数を持ってきて、この中に混ぜてください」
「わかりました」
 奈津美とすみれが、2人で「若い」麻縄、綿ロープを持って、私の部屋に向かった。

「よろしいですか、先生」
「みずきさん、どうぞ」
「みんなも、廊下で待っていたのですが」
「良い心がけですね。そうでなくてはいけません。ご主人様が次に求められるものは何かをきちんと受け止め、そして定刻の5分前には、いつでも求められる態勢に入れるような準備が必要ですね」
「はい。先生がいらっしゃる前に、講義の中で時間については、厳しく教えられました」
「そうでしょう。お友達ならいざ知らず、主と隷嬢の立ち位置を心得ない者は、お屋敷にはいられないのですから」
「おっしゃる通りです」
「もうすぐ、試験官のお二人が戻ってきますので、みなさん部屋に入って、後ろの座席でお待ちください」
「ありがとうございます。失礼いたします」
 みずきの挨拶に続いて、ほかの4名がそれぞれ挨拶しながら、部屋に入ってきた。
 全員、色は異なるが、OLの白のブラウス、ベスト、スカートという事務服姿だ。
 5名も入ると、なかなか壮観な感じがする。
「失礼いたします。洋子女将のご指示でお伺いしました」
「これは、アスカさん。このたびは、お手数をおかけいたします」
「AO様、いえ、AO先生。わたくしをお呼び下さりありがとうございます。一生懸命、務めさせていただきます」
「よろしくお願いいたしますね、アスカさん」
「こちらこそ、よろしくお引き回しのほど、お願い申し上げます」
 アスカも、しっかりとみんなの研修する姿を垣間見て、自分なりの研さんを積んでいるようだ。
 次の機会には、ぜひ研修に参加させたいものだ。

「お待たせいたしました、AO様。お部屋からお持ちいたしました。ご点検を」
「こちらに、お願いします」
 一番端のテーブルに置かせ、そして麻縄と綿ロープの点検を行う。
 先ほどのものよりは、良いだろう。
「では、それぞれ、過不足なく小篭に入れてください」
「はい」
 奈津美とすみれが、それぞれの小篭に交換分を加え、試験の用意は整った。
「それでは、みなさん。これから、緊縛技術の試験に入ります」
(つづく)
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