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【雪風流・空想小説】奉仕の宿・5日目・最終日 お昼休憩1
2014/01/06(Mon)
 前回 奉仕の宿・5日目・最終日 修了試験 緊縛技能5

 
「それでは、午後まで休憩に入ります。全員、昼食は軽くして、13時30分に集合してください」
「はい。かしこまりました」
 全員が整列して、一礼ののち、部屋を後にして、自室に戻った。
「さて、奈津美さん、すみれさん。私たちも少し休みましょう。今、何時ですか?」
「はい。11時30分を回ったところです」
「そうですか。では、部屋に戻ってからレストランに行きましょう」
「かしこまりました」
 2人の秘書を従える気分は、なかなかだ。
 ただ、実際は、この研修期間中だけだが。

 自室に戻り、一息入れる。
「AO様、最近、たばこが多いようにお見受けしますが」
 と、奈津美。
「そうです。お体によくありませんよ」
 加えて、すみれが追いかけるように、謹言が飛んでくる。
「私は、普段、あまり楽しみがないでね。たばことコーヒーぐらいしか」
「また、そのうち値段が上がりますから、今のうちに、スパッと止められては」
「止めるのも、スパッとと言いますが、吸って吐くのもスパーですね」
「冗談ばかり言っていて、本当にしてもらえませんね、奈津美先輩」
「そうですね~。SM以外に、楽しみのない方から、それを取り上げるのは、厳しいことになりますね」
「ここは換気もよいので、まあ、あまり気にしないで。それよりも採点の状況はいかがですか?」
「概ね、全員及第点というところでしょうか。少し気になる所がありますが」
「それは、誰の、どの部分でしょうか」
「気になるのは、一美さんと菜穂子さんですね」
「それは、どういう部分で」
「一応、課題はすべてクレアしていますし、点数も悪くありません。ただ、2人に共通している気になる点は、何か奉仕の心が足りない感じがするんです」
「どのような部分を見てでしょうか」
「なんか、性的な部分については、他の研修生よりも進んでいると思います。ただ、ご主人様が気持ちよくなってもらってうれしい、という気持ちよりも、自分が先に気持ちよくなってしまう、という風に映ります」
「そうですね。研修生の個性までは踏み込んでいませんが、最初の面談の時から、そんな気はしていました」
「はい」
「ただ、この5日間の様子を見ると、朝のシャワーの担当もしかり、きちんと仕えることを体現していたと思います」
「はい。それは間違いありません」
「ですので、午後の最終課題で判断してはいかがですか?」
「かしこまりました」

 ピンポン~。
「はい」
「洋子でございます。失礼いたします」
「どうぞ」
「お打合わせ中、申し訳ございません。ランチはいかがいたしましょうか」
「そうですね。午後もありますので、何か軽い食事をご用意いだたけますでしょうか」
「かしこまりました。それでは、消化の良い特製のおかゆなど用意いたしましょう」
「楽しみにしています」
「では、失礼いたします」
 洋子女将は、一礼すると部屋を出で行った。
「特製のおかゆ、ですか?」
 怪訝そうな目つきのすみれ。
「大丈夫よ、すみれさん。こちらの特製おかゆって、結構スタミナが付くんですから」
「そ、そうですか」
「さあ、では、軽くお茶でも飲んでから、レストランへ行きましょう」
「はい」
 いたずらっぽい目で、すみれが私に向かって、
「AO様。お茶の前に、私に、AO様の特濃ミルクをいただけませんか?」
「すみれさん!まだ、お昼前ですよ」
 奈津美が、すみれをたしなめる。
「だって、午前中、試験とは言いつつも、いろいろ見てきたので、火照っちゃって…」
「まあまあ、後から、後から。ははは」
「AO様!」
 今度は、奈津美がこっちに向かってきた。
「さて、レストランに行くかな~」
 とぼけつつも、席を立ち、さっさと部屋を後にした。

 廊下に出ると、エレベータの前に洋子女将が待っていた。
「先生。ちょっとお話しが」
「何でしょう。アスカさんの件でしたら、お話ししましたが」
「いえ、違います。実は、ちょっとお耳を拝借」
「何ですか」
 洋子女将に耳を近づけると、思いもよらない話が。
「如何でしょうか。先生」
「困りましたね~。わたしは、今日の夕方には帰らなくてはならないのです」
「そこを曲げて。来週、私の方から連絡を取らせていただきますので」
「まあ、考えておきましょう」
「どうか、よろしくお願いいたします」
 奈津美とすみれが、私を追いかけてきた。
「おっと、秘書連中が来ましたよ」
「はいはい。では、皆様をご案内いたします」
 そう言うと、洋子女将は、切り替えが早く、平然とエレベータの案内に徹した。
(さて、困ったな~)

(つづく)
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